6. デカールを貼る

6-1. 用意するパーツ

用意するパーツ

6-2. デカールを切り分ける

 左のままでは綺麗に晴れないので、右のように細かく切り分けます。

 デカールは失敗した時のため、予め予備を1枚余分に封入しております。

6-3. パンツにデカールを貼る

 水に5〜10秒程度付けます。あまり長い時間付けるとのりが流れ出てしまいますので注意しましょう。

 ディッシュやタオルの上に置いて台紙の水分を吸引させます。拭き取る必要はありません、置くだけで大丈夫です。

 このまま10秒程度待ちましょう。

 写真では光が反射して分かりにくくなっていますが、ピンセットで軽くデカールを横に押し出してあげるとデカールが台紙から剥がれます。

 ピンセットでデカールをつまみ、目的の場所に貼ります。

 パンツパーツの場合、形状の問題から綺麗に貼れません。デカールの下側が画像のように浮いてしまいますので、これを修正します。

 デカールが水でパーツ表面から明らかに浮いてしまっている場合は、綿棒を軽く押し当て水分を少し拭き取ります。

 次にデザインナイフでデカールの余白部分に切れ込みを入れます。この作業を上下左右、計四箇所行います。
 その際、デカールは想像以上に薄いので刃をスライドさせるのではなく、軽く押し当てるだけで充分切れます。また、デザインナイフの刃は新しいものに替えた方がいいでしょう。

 再度綿棒を軽く押し当てながら、水分を拭き取りつつ、デカールをパーツに貼り付けます。

 その際、力を入れすぎたり表面をこすったりしないで下さい。デカールが破損してしまいます。

6-5. 服にデカールを貼る

 まずは完成図を見てください。

 貼る順番は、一番下の横線、左右の縦線、文字を上(胸)から順に下に、です。

 縦線を実際に当ててみて、横線を貼る位置の目安を付けます。

 台紙から剥がしたら目安をつけた場所に貼ります。

 その際、思った位置に貼れなかった場合以下の手順で調整します。
  1. 綿棒にたっぷり水を含ませ、デカールを濡らし水で浮かせる。
  2. 綿棒で軽く押しながら移動させる。
あまり力を入れすぎるとデカールが破れてしまうので注意しましょう。

 位置の修正が終わったら乾いた綿棒をデカールの上でクルクル回転させながら水分を拭きとります。その際、デカールに出来たシワや気泡(デカールの中に入った空気)を綺麗にしていきましょう。

 縦線のデカールも同じように貼っていきます。その際、左画像のように横線と重なった部分はカッターの刃を当てるように切れ目を入れ、右画像のように切り取ってしまいましょう。

 左側の縦線デカールは胸の辺りまでハミ出てしまいました。服の形状上、目安をつけてもこのようにズレてしまいます。

 画像の赤丸内のハミ出た部分と重なった部分も切り取ってしまいましょう。

 この(文字の)デカールも大きすぎてハミ出ています。これもカッターで切り取りましょう。

 また、このデカールはパーツの形状上、綺麗に晴れずシワがよったり浮いてしまったりします。パンツパーツのデカール同様、余白に切れ目を入れてシワや浮いた部分を整えていきましょう。

 以降、この工程の他のデカールでも繰り返します。

6-6. デカールに保護幕を塗る

 デカールは非常にデリケートですので、上からコーティングをしないとすぐに破損してしまいます。

 コーティングには『クレオス Mr.カラー トップコート(水性) つや消し』を使います。

 トップコートは管スプレーですので、吹き付ける際に手に掛からないように割り箸はどにパーツを貼り付けます。

 スプレーを吹き付ける際の手順です。
  1. パーツとスプレー缶は30cmぐらい離す
  2. パーツに塗料がかからない【ア】からスプレーを噴射する
  3. 噴射したままパーツに塗料が掛からなくなる【イ】まで横に移動する
  4. 今度は同じ手順で【イ】から【ア】まで戻る
 この作業を一度やったら乾かして、2〜3度行ってください。一度に大量に吹き付けず、少量ずつ回数を重ねることで幕を暑くしましょう。
 乾かすときはホコリが付着しないよう、パーツの上に箱のフタなどをかぶせておきましょう。

6-7. 完成

 最後に今まで加工してきたパーツを組立てて完成です。

 その際の注意点としてクリアパーツの接着があります。クリアパーツは瞬間接着剤で白く変色することがあります。背中のリボンを接着する際は、貫通させた穴の裏側から少量の接着剤を流し込むといいでしょう。

あとがき