1. 下準備

1-1. 道具を揃える

まずは道具を用意しましょう。
初めての方は模型専門店には入りにくいと思いますので、今回は100円ショップなどの一般のお店で揃えてみました。
ただし、100円ショップの道具は所詮は100円、物も悪く、綺麗に仕上げたいなら専門店で売っている道具を使うことをオススメします。

ニッパー

100円ショップにて購入。
バリ取りに使うだけなので高価な物を買う必要はありまんせんが、やはり切れ味は悪いです。
ラジオペンチ

100円ショップにて購入。
ペンチの挟む部分が1cm以上開くもの、全長(取っ手部分から挟む部分の先端まで)が16cmぐらいを用意してください。
カッター

100円ショップでも売ってます。
カッターの刃は消耗が早く、切れ味の悪い状態での使用は必要以上の力を必要とし、非常に危険でのでこまめに交換しましょう。
デザインナイフ

100円ショップでは見かけませんでした。
カッターでも代用出来ますが、
細かい作業では非常に便利です。
ピンバイス [ ビット(刃)交換式 ]  (*1)
[ 05.mm / 1mm / 1.5mm / 2mm / 3mm ]

模型店、ホームセンターで購入。
刃(ビット)を交換するタイプです。
値ははりますが、値段に見合った出来と切れ味があり、作業中の失敗を少なくすることが出来ます。
ピンバイス [ ビット(刃)固定式 ] (*1)
[ 05.mm / 1mm / 1.5mm / 2mm / 3mm ]

100円ショップにて購入。
刃(ビット)が固定されているタイプです。
100円相応の出来と切れ味です。
ピンセット

100円ショップにて購入。
必ず必要ではありませんが、あると便利です。
真鍮 [ 1mm ]

ホームセンターなどで1メートル/200円程度で売っています。
実際使うのは15cm程度です。
両面テープ [強力タイプ]

おそらく100円ショップでも売っています。
横幅が1cm程度、粘着力の強い強力タイプを用意してください。
瞬間接着剤

100円ショップでも売っています。
必ず液状タイプを用意してください。
ベンジン

パーツの接着面の油分を拭き取るのに使います。
マニキュアの除光液やシンナーでも代用できます。
除光液は100円ショップで売ってます。
大きな容器と熱湯

パーツの歪みを修正するのに使いますので、組みあがったキットが入る程度の大きさを用意してください。
一度沸騰させたお湯を容器に移し、パーツを20秒程度つけると柔らかくなるので歪みを修正しましょう。


(*1) 固定式、又は交換式のどちらかひとつを用意して下さい。(交換式を推奨します)

1-2. 道具を加工と使い方

 100円の工具は全体的に作りが悪く、0.5mmのピンバイスは刃がグラグラします。このままだと作業中に折れてしまう可能性があるので補強しましょう。
  1. 刃についている油分を拭き取る。
  2. 1cm×5cm のガムテープを用意する。
  3. ガムテープを刃の根元に、本体と同じ高さまで巻き付ける。【画像2番】
  4. 下方向にひねって螺旋状に巻き付ける。【画像3番】
 まだグラつきますが、作業の内容的には問題ありません。

 初めてピンバイスを使う方もいると思いますので、簡単にご説明いたします。

<持ち方>
 人差し指と中指の付け根辺りにピンバイスの上面を当て、親指、人差し指、中指でつまむように挟む。

<動かし方>
 ピンバイスの上面を指の付け根辺りにつけたまま、人差し指を【画像1】の青矢印方向に、親指を【画像1】の緑矢印方向に動かす。動かした後は【画像2】の状態になるので、一旦指を離して【画像1】の状態に戻します。以降、この作業を繰り返します。

ピンバイスで穴を開ける際には必ず以下の手順を守ってください。
  1. 0.5mmでガイド役の小さな穴を作る【画像1】
  2. 0.1mmで先ほどの穴を広げる【画像2】
  3. 1.5mmまたは2mmで目的の穴を開ける【画像3】
目的の穴が3mmの場合は、上記の3番目の後に3mmのピンバイスを使います。

いきなり径の大きなピンバイスを使うと必ず失敗しますので、小さな穴を徐々に大きくしていきましょう。

 カッターでパーツを削る際、左画像のように動かすと削りすぎたり怪我をする恐れがあります。右画像のように手前に引くようにして動かしてください。その際、親指を切りそうで怖い方は刃の当たる部分にバンソウコウを貼るといいでしょう。

1-3. 作業に入る前に

 作業中に起きる失敗などの問題を解決する方法を解説します。

  1. パーツ表面を脱脂する
    • 製造の過程でパーツ表面には必ず油分が付着します。このまま作業すると瞬間接着剤での接着やデカールなどがすぐに剥がれてしまいます。接着やデカールを貼る表面はベンジンなどで脱脂してください。
  2. パーツを破損・損失してしまった。
    • 新しい該当パーツをご購入頂くくことになります。メールにてご連絡ください。
  3. ピンバイスでの穴あけを失敗してしまった。
    • 小さい穴は瞬間接着剤を流し込んで、一旦穴を塞ぎましょう。
    • 大きい穴はパテを使って埋めましょう。パテも100円ショップで売っています。
  4. パーツを合わせ目の凹凸部分を抜き差ししていたら、ゆるくなってしまった。
    • ピン部分に瞬間接着剤を塗って、その厚みでピンを太くします。
  5. パーツが歪んでいてうまく合わない。
    • 沸騰させたお湯を適当な容器に移し、そこに該当パーツを10〜15秒程度つけてください。柔らかくなったら形を矯正し、さめるのを待ちましょう。その際、水などで一気に冷やしても問題ありません。

1-4. パーツのチェック

 マニュアルと照らし合わせながら、パーツチェックをします。

 手作業で袋詰めしていますので、欠品が出ることがあります。必ずチェックしましょう。
 もし欠品があった場合は、お手数ですがメールにてご連絡ください。

 作業中のパーツの損失や破損を防ぐため、使用しないパーツは箱などに入れて保管しましょう。

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