2. 基本作業
ここでは基本的な作業について解説します。全ての作業に共通することですが、力を入れすぎず、無理をせずにゆっくり丁寧に行ってください。
2-1. バリ、パーティングライン取り
バリ、パーティングラインって何?
バリとは、製造過程で必ず出来てしまうものです。左画像のような薄い膜状のものや、右画像のような棒状のものなどがあります。どちらも必要ないものなので、カッターやニッパーを使い除去します。
パーティングラインもバリ同様、製造過程で必ず出来てしまうものです。軽度のバリの様なものです。カッターの刃を垂直に当てたまま横にスライドさせて削るか、サンドペーパーで削ります。
手順
<薄い膜状のバリ>
- カッターでバリを切り取る
- カッターの刃を垂直に当てて横にスライドさせて削る(サンドペーパーで削る)
- 使い古した歯ブラシなどで削りカスを落とす
<棒状のバリ>
- ニッパーでバリを切り取る
- カッターで残りを削り取る
- カッターの刃を垂直に当てて横スライドさせて削る(サンドペーパーで削る)
- 使い古した歯ブラシなどで削りカスを落とす
<注意事項>
- バリなのか判断が付かない場合は、組み合わさるパーツを実際に組み合わせて確認してください。
- 削った場所の光沢がなくなり目立ちますが、全てが組みあがった最後に処理をしますのでそのまま作業を進めて下さい。
カッターの刃をスライドさせて削る
カッターの刃をパーツに垂直に当て、矢印の方向にスライドさせます。カンナのように表面を薄く削ることが出来ます。
サンドペーパーをかける
サンドペーパーで削ります。本来、サンドペーパーを硬く平らな物に当てながら使いますが、パーツが小さいこともあり今回は手で押さえるだけで行いました。ただし、凹凸の激しいパーティションはカッターで削ってからサンドペーパーをかけて下さい。
歯ブラシで削りカスを掃除
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サンドペーパーがけなどをした後は削りカスが残ります。使い古して柔らかくなった歯ブラシなどでキレイにしましょう。
※力を入れすぎるとパーツが破損してしまうことがあります。優しく丁寧に行ってください。 |
注意点
大きなバリ取り
【画像:左】のように大きいものや【画像:右】のように穴を塞いでいるバリは、カッターでまず最初に中央で切り込みを入れ、次にパーツの端に沿って削っていきます。いきなりパーツに沿って削ろうとしても、バリにカッターが引っ掛かりうまく動きません。
棒状のバリ取り
棒状のバリはニッパーで切り取りますが、ニッパーはハサミなどとは違い切ると言うよりは挟んで引き千切るようなものなので、切断面が汚くなります。その為パーツギリギリで切ってしまうと、パーツ側までモギリとられてしまう可能性があります。それを防ぐ為に画像のように少し残して切り取り、後はカッターで削り取り、最後にサンドペーパーで仕上げをします。
残りをカッターで削ります。その際、一気に削り取るのではなく、上の方から徐々に徐々に削り取りましょう。【画像:右】のように、カッターマットなどの上に固定して削ると安定するのでやりやすくなります。
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最後にサンドペーパーがけをして、削りカスを歯ブラシで取り除いて終わりです。 |
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棒状のバリで忘れがちなのがこのような場合です。これも角度にあわせてキレイに削り取りましょう。 |
2-2. ディテールの復元
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バリやパーティングラインなどで凹が埋まってしまうことがあります。そのままでも良いのですがより完成度を上げるために凹を彫りなおしましょう。 |
カッターを使ってV字型に凹を掘ります。
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完成するとこのように見栄えがよくなります。
※完成写真を撮り忘れました。【画像:右】は既にスミ入れ(凹に塗装すること)がしてあります。 |
2-3. 気泡の処理
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気泡とは製造の際、型に原料を流し込む時に空気が入ってしまい出来てしまう物です。普通はパテで埋めるのですが、カラーレジンですのでその方法が使えません。
そこで同色のバリを使い修復します。 |
まず修復しやすくするため、穴を四角く掘りなおします。次に同じ大きさに切ったバリを瞬間接着剤で接着し完全に乾かします。
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瞬間接着剤が完全に乾いたら、あとは棒状のバリ取りと同じ容量で処理します。
- ニッパーで切り取る (パーツ側に少し埋めたバリを残す)
- カッターで残したバリを削る
- サンドペーパーをかけて仕上げる
【画像:左】が完成写真です。この後塗装や接着が終わった段階でモデリングワックスで艶を出せば目立たなくなります。 |
細かい部分への塗装
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マーカーでは細かい部分まで塗装が出来ないので、一旦ビニールなどに塗料を出し、爪楊枝で塗料を乗せるような感覚で塗っていきます。
※平芯のマーカーはペン先を押し込むと塗料が出てきます。 |
『塗る』のではなく『乗せる』ような感覚で塗りましょう。多少はみ出しても後で処理するので問題ありません。また塗料が足りないとうまく濡れませんので、こまめに塗料を付け直して下さい。
最後にはみ出した部分をカッターで削ります。
全体を塗る場合
パーツ裏面(未塗装部分)がクリップで挟める場合は【画像:左】のように、無理な場合は【画像:右】のように両面テープでパーツを貼り付け、乾いたら反対側も同じように塗ります。その際、パーツ側面の塗り忘れに注意してください。また、パーツに凹凸があってすぐ剥がれてしまう場合は、両面テープを二重〜三重にすることで解決できます。
広い面積を塗る場合
まず最初に塗り忘れがないように淵を塗ります。
次に広い部分を塗ります。この時の注意点は2つ
- 筆は水平に「→←→←」のような感じで動す
- もたもたせず、塗料が乾く前に一気に塗り上げる
- 乾いた後に二度塗りしない
塗料が乾いた状態で二度塗りすると必ずムラになります。どうしてもやり直したい場合はサンドペーパーやカッターで塗料を落としましょう。
※接着する前には必ず、パーツ同士がしっかり合わさるか確認してください。
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このように広いパーツは全体に塗るのではなく、黄点のようにパーツの中心のに数箇所だけ塗ります。あまり塗りすぎるとパーツ同士の合わせ目から染み出してくるので注意しましょう。
以降、制作講座内ではこの接着方法を通常接着とします。 |
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裏面にパーツ同士の重なり合う場所がある場合は、そこから隙間に接着剤を流し込みます。この際、適量を超えると表面から染み出てきてしまうので、少量を流し込んだら乾かして確認、付いてなければまた少量を流し込んで確認という作業を繰り返してください。
以降、制作講座内ではこの接着方法を流し込み接着とします。 |
2-6. 光沢を復活させる
本来は1000番以上のサンドペーパーをかけさらにコンパウンドで磨きますが、このキットの場合初めから表面に光沢を持たせない加工がしてあります。そのため600番〜800番程度のサンドペーパーがけをした後モデリングワックスをかけるだけで十分キレイになります。
「タミヤ モデリングワックス」を付属の布や綿棒などに付け、パーツに塗ってください。塗った後にキレイな乾いた布でふき取ると光沢が増します。
2-7. 作業の流れ
この制作講座では居つくかの部位に分けて組み立て手順を解説していますが、毎回下記の手順で行ってください。例外がある場合はその都度解説します。
- バリ・パーティングライン消し
- 削りカスの掃除
- ディテールの復元
- 気泡処理 (ある場合のみ)
- 塗装 (スミいれも含む)
- 組み立てて接着
この制作講座ではスミいれをする際
黒いパーツ
それ以外のパーツ |
:
: |
スミいれ用<ブラック>
スミいれ ふでぺん<グレー> |
で行っていますが、これは制作講座担当者の勘違いで、正しくは
鎧パーツ
白いパーツ |
:
: |
リアルタッチレッド1
スミいれ ふでぺん<グレー> |
です。
3. 腰と太ももの組み立て
3-1. パーツを用意する
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写真バリ取り前のものです。キットに同封されているマニュアルの写真はバリ取り後のものです。
A 1,2,3,4,5,12
B 9,18,19
C 3,4
E 7,8,9,10 |
3-2. バリ、パーティングライン取り
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矢印の部分はベルトのバックルなので切り取らないように注意してください。 |
ベルトのバックル部分に残ったバリはカッターで丁寧に削り取りましょう。
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緑色の部分がバリです。矢印の場所ば四角柱になる用に削りましょう。 |
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緑色の部分がバリです。矢印の場所は一見バリではないように見えますが、コレもバリなのでキレイに削り取ってください。 |
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緑色の部分がバリです。このパーツはその形状がほぼ左右対称なので反対側と比べながら作業してください。 |
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緑色の部分がバリです。 |
塗装をする前に「2. 基本作業」のディテールの復元を行いましょう。
スミいれは、
白いパーツはスミいれ ふでペン<グレー>で行い、
鎧パーツ(黒・オレンジパーツ)はリアルタッチレッド1で行います。
各パーツ指定されて色で凹にスミいれを行います。はみ出ても後で修正しますので、気にせず行いましょう。
ぼかしペンではみ出た部分をふき取り、綿棒でキレイにします。ぼかしペンのペン先が汚れてきたらティッシュなどでキレイにしてください。
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ベルトのバックルはガンダムシルバーで塗ります。細かい場所なので、爪楊枝で塗料を乗せるような感覚で塗装します。 |
4. 膝下の組み立て
4-1. パーツを用意する
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写真バリ取り前のものです。キットに同封されているマニュアルの写真はバリ取り後のものです。
A 6,7
C 5,6,7,8,9,10,11,12
E 11,12,213,14,15,16 |
4-2. バリ、パーティングライン取り
緑色の部分がバリです。
特に注意してもらいたいのがこの2つのパーツです。矢印部分はバリではありません。
4-3. 左右パーツの確認
色を塗る前に左右のパーツを確認し、あらかじめ分けた状態で作業をします。
この3つのパーツは足首から下のパーツですが、矢印の部分に凹または凸があるのが左足です。
【画像:左】は矢印の部分に “L” “R”
の刻印があります。
【画像:右】の矢印のパーツは左右ではギザギザの形が違うので、両方で試してしっかりはまる方か確認しましょう。
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矢印の部分に “L” “R” の刻印があります。白いパーツは、立ての棒が左よりが右脚用、その逆が左脚用です。 |
このパーツは【画像:左】の凸があるのが右脚パーツです。もしこの凸が無かった場合は、よく見比べると【画像:右】のように若干右脚用の法が太くなります。
念の為、実際にハメて確認してください。このパーツはそのままではハマりませんので、下記の手順で行って下さい。
- 沸騰したお湯を容器に移し、パーツを10〜15秒つける
- 柔らかい間にパーツを少し広げながら押し込む
左右を間違って入れようとした場合、最後まで入りません。もう一つのパーツで試してください。
外すときは【画像:右】のようにハメた状態でさっきとは逆の手順で行ってください。
塗装をする前に「2. 基本作業」のディテールの復元を行いましょう。
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緑色の部分をガンダムシルバーで塗ります。 |
緑色の部分を
ガンダムシルバーで塗ります。特に【画像:右】の部分とその対面、淵沿いの塗り忘れに注意してください。淵沿いを塗る際、内側まで少し回りこんで塗っておきましょう。パーツを会わせた時、パーツ同士の微妙な歪みで内側が少しだけ見えてしまうことがあります。
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ベルトのバックルをガンダムシルバーで塗ります。「2. 基本作業」でも説明したように、ココは爪楊枝に塗料をつけ、塗るのではなく塗料を乗せ感覚塗りましょう。 |
最後に鎧パーツに
リアルタッチレッド1でスミいれを行います。
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左右の確認をした時と同じ用に、熱湯に浸けて柔らかくしてからハメて下さい。 |
冷えて硬くなった時、【画像:左】のように隙間が出来てしまった場合はそのまま熱湯に浸け、柔らかくなったら【画像:右】のように押さえつけ、冷えて固まるのを待ちます。その際、水に浸けて一気に冷やしても問題ありません。
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爪先とかかとを接着します。ココは上から流し込み接着するのではなく、パーツの裏側に接着剤を塗る通常接着で行いましょう。
また、オレンジ色のパーツは接着しなくても大丈夫です。 |
このパーツは裏側から流し込み接着をします。少量ずつ接着剤を出し、確認しながら行いましょう。
どちらも通常接着です。
鎧パーツ(黒・オレンジパーツ)リアルタッチレッド1でのスミいれも忘れないで行いましょう
【画像:左】のようにパーツを組み合わせた時に見える部分なので、【画像:右】のの用に該当部分だけ
ガンダムブラックで塗ります。
緑色の部分を
ガンダムシルバーで塗ります。この程度の大きさなら爪楊枝でなくても大丈夫だと思いますが、心配な場合は爪楊枝で行ってください。また、塗った直後は該当部分の凹が塗料で埋まってしまいますが、乾くと元通りになります。
通常接着します。
オレンジパーツは上下のわかりにくいと思いますが、横から見るとすぐにわかります。このパーツは通常接着をしてください。
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ここまで組み立てればこの工程は終了です。 |
6. 腕の組み立て
6-1. パーツを用意する
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写真バリ取り前のものです。キットに同封されているマニュアルの写真はバリ取り後のものです。
A 8,9,10,11
B 4,5,6,7
C 13,14,15,16,17,18,19,20
E 17,18,19,20,21,22,23,24,25,26 |
6-2. バリ、パーティングライン取り
緑の部分がバリです。特に【画像:右】の部分は、パーツとの境目がわかりにくくなっているので注意してください。
緑の部分はバリです。わかりにくいので注意しましょう。
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左がバリ取り前、右がバリ取り後です。
写真ではわかりずらいと思いますが、左側の緑色の三角形がバリになります。 |
【画像:左】の緑の部分はバリです。完全に埋まってしまっているので全て削りましょう。手順は、【画像:右】の1の黄線のように斜めに切り、2の赤線のように縦にナイフを入れ、次に3の緑線のように横にナイフを入れて門を作ります。後は2と3を繰り返してください。
力の入れすぎは失敗は怪我の元になりますので、少しずつゆっくり丁寧に行いましょう。
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緑の部分がバリです。 |
スミ入れも忘れずに行ってください。鎧(黒・オレンジパーツ)はリアルタッチレッド1で、白いパーツはスミいれ ふでペン<グレー>で行ってください。
ベルトのバックルを
ガンダムシルバー
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手のパーツも「てのこう」部分以外はガンダムシルバーで塗ります。その際、全体を塗るので手で持ってぬれません。画像のように爪楊枝などに両面テープで貼り付けるなどして塗りましょう。
※爪楊枝は表面をカッターで削って平らにしてやり、表面積を増やすとしっかり接着します。 |
肘〜手首までの黒・オレンジパーツは左右が違うとハマりませんので、見分けはカンタンだと思います。組みあがったら手首側、肘側両方から流し込み接着をします。
通常接着をします。
【画像:左】【画像:中央】肩あてのパーツは矢印の部分に
“L” “R” の刻印があります。
【画像:右】裏側から流し込み接着をします。
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肘パーツは左右の形状が明らかに違うのでわかりやすいと思います。通常接着をします。 |
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ここまで組みあがればこの工程は終了です。 |
7. 頭部の組み立て
7-1. パーツを用意する
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写真バリ取り前のものです。キットに同封されているマニュアルの写真はバリ取り後のものです。
A 23
B 10
C 24
D 1,2,3,4,5,6,7,8
E 1,2,27,28 |
7-2. バリ、パーティングライン取り
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緑の部分がバリです。瞳の部分は黄色い線がバリ取り後の線になります。特に矢印の部分には気をつけてください。 |
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髪のパーツは画像のように毛先がバリで埋まってしまうことがよくあります。一つ一つ丁寧に削っていきましょう。 |
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ガンダム蛍光ピンクで画像のように塗ってください。ココは口の中になるパーツです。淵沿いだけではなく、少し回りこんで内側まで塗りましょう。
矢印の部分は白目になるので絶対に汚さないようにしてください。 |
ガンダムシルバーで【画像:左】のように塗ってください。細かいパーツなので【画像:左】の用に両面テープで固定すると楽にぬれませ。また、【画像:右】の緑色の部分は接着面なので色を塗らないで下さい。
髪の毛のパーツは重なり合うため、先にモデリングワックスを塗ります。
<手順>
- モデリングワックスを付属の布や綿棒に取る
- パーツの該当箇所にワックスを塗る
- 乾いたキレイな布でふき取る
それぞれ通常接着をしてください。
【画像:左】髪留めは後頭部パーツにあわせると方向がわかりやすいです。【画像:右】その角度のまま、ポニーテール側の凸に差し込んでおきます。この段階では接着しないで下さい。
通常接着をします。
- セロハンテープで白いパーツ(目・口)と黒いパーツ(睫毛)を仮止めします。
- そのまま顔パーツにはめ込み、セロハンテープを剥がします。
- 最後に流し込み接着をしてください。
※流し込んだ接着剤が表面から染み出さないように注意してください。
デカールの印刷面近くの余白をピンセットで押してやるとデカールが台紙の上で動くので、端まで持っていきピンセットでつまみ瞳パーツの上に載せます。位置調整は次の工程で行います。
※絶対に印刷面をピンセットでこすらないで下さい。デカールの表面に傷が付きます。
塗れた綿棒で位置を調整したら、乾いた綿棒に余分な水分を吸わせてください。水分が足りず、デカールが張り付いてしまったら綿棒で少し水を垂らして下さい。
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最後にほほ紅を塗ります。
写真ではわかりにくいですが、ほほをパステルで少し赤くして、さらにそこにオレンジの色鉛筆で縦線を数本描いてあります。 |
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パステルをサンドペーパーで削り粉末にします。 |
パステルをサンドペーパーで削り粉状にし、綿棒にとってほほを赤くします。
オレンジの色鉛筆でほほに縦線を無作為に描きます。
7-6. 組み立て 2
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この段階まで組み立てたらこの工程は終了です。 |
鎧パーツ(黒・オレンジパーツ)へのリアルタッチレッド1でのスミいれも行いましょう。
ガンダムシルバーで塗ります。側面を塗るのも忘れないで下さい。白いパーツは全体を塗りましょう。【画像:右】のように両面テープで貼り付けて片面ずつ塗ります。
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ベルトの部分だけリアルタッチブラウン1で塗ります。 |
通常接着を行います。
【画像:左】のベルトのバックル、ベルト端の金具は、瞬間接着剤をビニールの上に出し、そこにピンセットでつまんだパーツを軽く触れさせるとキレイに塗れます。
また、【画像:左】のベルト端の金具は、面積が大きいほうが表です。
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ここまで組み立てればこの工程は終わりです。 |
9. メラルーの組み立て
9-1. パーツを用意する
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写真バリ取り前のものです。キットに同封されているマニュアルの写真はバリ取り後のものです。
A 13,15,16,17,18,19,20,21,22
B 17
D15
E 31,32,33,34 |
9-2. バリ、パーティション取り
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矢印はバリではありません。画像上のギザギザ部分は、非常に手間がかかりますがキレイにバリ取りをしましょう。バリの判断が付かない場合は、身体パーツと合わせながら行ってください。 |
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矢印はバリではありません。 |
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本来はバリではないんですが、包丁を持たせる際に邪魔になるので削ってしまいましょう。 |
「上半身-エプロン-下半身」と組み合わせるのですが、【画像:左】のように下半身の凸が大きすぎてエプロン、上半身ともに入りません。そこで【画像:右】の矢印部分をカッターで削って細くします。その際、一度に大量に削るのではなく、少しずつ確認しながら行いましょう。
入るようになったら【画像:左】のに接着剤を塗り、エプロン、上半身を接着します。
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後は、両手→両脚→尻尾→スカーフ→頭部→帽子
の順番で通常接着していきます。
両手、両足、尻尾の接着は、ビニールの上に瞬間接着剤を出し、身体パーツの先端を触れさせて接着剤を付着させると、ハミ出る失敗をしないで済みます。 |
9-5. デカールを貼る
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前回と同じ容量でデカールを貼ってください。瞳のハイライト(白い丸)が上にくるように貼りましょう。 |
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これで完成です。最後にパーティション消しなどで艶が無くなった場所にモデリングワックスを塗って目立たなくしましょう。 |
10. プーギーの組み立て
10-1. パーツを用意する
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写真バリ取り前のものです。キットに同封されているマニュアルの写真はバリ取り後のものです。
A 14
B 11,12,13,14
C 25 |
10-2. バリ、パーティングライン取り
緑の部分がバリ、矢印の部分はバリではありません。
パーティングラインが目立つので削りとりますが、目立つ部分なだけにモデリングワックスを塗っても隠し切れないことがあります。その時はパーツ全体をサンドペーパーで削ってください。その際、目などのディテールまで削り落とさないように気をつけてください。
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尻尾のバリ取り後の画像です。
※ピンク色の部分は塗装したもので、初めから色が付いているわけではありません。 |
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- 頭部の凸はガンダムゴールド
- 目はスミいれ用<ブラック>
- 鼻はリアルタッチブラウン1
で塗ります。 |
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王冠は全体をガンダムゴールドで塗ります。画像では内側が塗ってありませんが、ちゃんと塗りましょう。ペンが入らない場合は、爪楊枝に塗料をつけて塗ってください。 |
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尻尾をガンダム蛍光ピンクで塗ります。 |
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全て通常接着をして下さい。これで完成です。 |
11. アクセサリー類の組み立て
11-1. パーツを用意する
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写真バリ取り前のものです。キットに同封されているマニュアルの写真はバリ取り後のものです。
A 26
B 1,2,3,15,16
C 28,29,30,31,32,33,34
D 11,12,13,14
E 35,36 |
11-2. バリ、パーティション取り
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本来はバリではありませんが、接着する際この凸のせいで接着面が少なくなり付きにくくなるので削り取ってしまいましょう。 |
先端を
ガンダムブラック、中心を
ガンダムブルーで塗ります。
【画像:左】は
ガンダムシルバーで、【画像:右】は
ガンダムブラックで全体を塗ります。
リアルタッチブラウン1で塗ったあと、すぐにティッシュや綿棒でふきとります。その際、溝などに塗料を多く残すとよりリアルに仕上がります。
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リアルタッチブラウン1 → ガンダムホワイト の順番で塗ってください。
<手順>
- リアルタッチブラウン1を塗ってすぐにふき取ります。
- ガンダムホワイトを「1」で塗った場所にはみ出ないように塗ります。
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リアルタッチブラウン1で塗った後、乾かないうちにティッシュや綿棒でふき取ってください。溝などに多めに塗料を残すとよりリアルに仕上がります。 |
特に難しいことはないと思いますので、完成写真と要点のみ解説します。
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完成写真です。
※剣は次の工程で塗装します。 |
矢印の部分を合わせるように接着してください。
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矢印の部分は、パーツを合わせた際に大きすぎてうまくはまらないと思います。場合はカッターで削って小さくしてください。 |
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最後にリアルタッチレッド1を汚れがたまりそうな場所に塗り、乾かないうちにティッシュや綿棒でふき取ります。特にオレンジパーツとの隙間や、深い溝などは塗料を多く残すことでよりリアルに仕上がります。 |
12. 仕上げ
12-1. 頭部の組み立て
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ポニーテールは後頭部上部パーツと通常接着してください。その際、髪留めを忘れないように注意しましょう。 |
髪は別バージョンに交換できるように両面テープで接着します。
後頭部上部パーツのもみあげは、【画像:左】のように指で少し広げながら入れます。
【画像:左】のように帳面テープを貼り、前髪を接着します。
12-2. 両面テープでの接着
身体の各パーツは瞬間接着剤で接着しても、両面テープで接着してもどちらでもかまいません。ただし、肩パーツのみ肩あてがないバージョンもあるので、外せるように両面テープで接着しましょう。
- 接着面に両面テープを少し大きめに貼ります。
- ハミ出したテープをカッターなどを使って内側に折り曲げていきます。
- 最後に凹の部分にカッターで「×」の切れ込みを入れます。
あまったテープを折り返すことで厚みが出るのでパーツの凹凸にキレイに張り付いてくれます。
12-3. 身体の組み立て
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基本的には画像のように接着します。ただし、「接着」としている場所も両面テープで接着しても問題ありません。 |
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上半身とお腹パーツは瞬間接着剤で接着してください。 |
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頭部パーツも差し込むだけで未接着です。その際、襟のオレンジのパーツを間にはさむのを忘れないで下さい。オレンジ色のパーツは一部薄くなっている場所があごの当たる場所です。オレンジ色のパーツの角度が確認できたら、オレンジのパーツのみ通常接着を行ってもかまいません。 |
背中の剣は、大きめに切った両面テープを折るのではなく、クルクル丸めて厚みを持たせ、【画像:右】の用に接着します。
剣のパーツは髪の毛などに干渉しないようにするため、接着剤での接着は出来るだけ避けたほうがいいでしょう。
12-4. スカートの組み立て
スカートは【画像:左】のように、矢印の青いパーで挟むよううにして固定します。【画像:右】の矢印の部分に
“L”“R”の刻印があり、そちらが前面になります。
青いパーツは【画像:左】のよに歪んでいる可能性があります。このままでは挟んで固定することが出来ないので矯正します。
<矯正手順>
- 熱湯に10〜15秒つける
- 柔らかくなったら【画像:右】のように力を加え、さめて硬くなるのを待つ。
(水で冷やしても問題ありません。)
矢印のようにスカートパーツがしっかり合わない場合は、青いパーツ同様歪んでいる可能性があります。
<矯正手順>
- 熱湯に10〜15秒つける
- 柔らかくなったら、【画像:右】のように実際に組み込むようにして矯正する。
それでも直らない場合は、下の「12-5. スカートの修正」をご覧ください。
12-5. スカートの修正
制作講座で使ったキットは前用スカートパーツの右側部分に気泡があり、少し短くなっていました。このままではお湯で矯正する方法では解決できないので、スカートパーツ自体を延長します。
1 |
2 |
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【1】オンレンジ色のバリをニッパーで
2cm程度切り出します。
【2】サンドペーパーを使って両面を平らにします。
3 |
4 |
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【3】ニッパーで半分に切ります
【4】瞬間接着剤で2枚を重ねて接着します。
5 |
6 |
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【5】一辺だけでいいので、カッターで平らにしサンドペーパーをかけます。
【6】スカートパーツも「工程:5」と同じく、平らにしてください。
7 |
8 |
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【7】瞬間接着剤で加工した「工程:5」で平らにした面をスカートパーツに接着します。
【8】ニッパー、とカッターで大まかに形を整えます。最後に仕上げをするので、大まかでかまいません。また、カッターで削る際は画像のように机などに置くと接着面が剥がれてしまう事が防げます。
9 |
10 |
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【9】身体とあわせながら長さ、角度の調整をします。
【10】後ろのスカートパーツの凸に合わせて凹と作ります。デザインナイフを画像のように該当場所に当ててグリグリ回して穴を掘ります。もしピンバイスがあるなら
1.5mmの穴を開けてください。
※【10】のカッターを回す方法は作業中に刃がかけることもあるので、十分に注意して作業してください。
11 |
12 |
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【11】サンドペーパーで表面をキレイにします。
【12】
リアルタッチブラウン1で塗装して終了です。
ねこの包丁は【画像:左】のように、包丁の柄の穴が指の方に来るように接着してください。ナベは削った凸が手のひらに来るように接着します。
※どちらもギャラリーなどの完成写真を参考にしてください。
最後に、モデリングワックスでヤスリ掛けした場所などの艶を復活させ、各キャラクターを台座に差し込んで完成です。
お疲れ様でした。
あとがきも読んでね!